ネイバーとイーマートが資本提携交渉

韓国ネット大手のネイバーと小売り大手のイーマートが資本提携交渉を進めていることが15日わかった。数百億円を相互出資する方向で最終調整しており、早ければ週内にも合意する見通しだ。



両社で手を組み、急成長する競合のクーパンに対抗する。

ネイバーはイーマートが持つ生鮮食品の仕入れ・配送ノウハウを取り込んで通販の品ぞろえを増やす。一方、イーマートは通販モールへの出店のほか、決済や検索など幅広い事業を備えるネイバーと組んで集客力を高める狙い。

両社の提携協議の背景には、クーパンの急成長がある。クーパンは自前で物流網を整備して24時間以内に届ける「ロケット配送」で顧客を獲得。2020年の売上高は前年比91%増と成長スピードで他社を上回る。

11日には米ニューヨーク証券取引所に上場し約4千億円の資金を調達して物流網のさらなる拡充を表明しており、ネイバーとイーマートにとっては脅威となる。

ネイバーは20年10月に物流大手のCJ大韓通運と資本業務提携し、弱点だった物流力を確保した。さらにイーマートと提携することで、購買頻度の高い生鮮食品の品ぞろえを増やす。

直販型のクーパンも冷蔵配送の設備を整えて生鮮食品を充実させており、両陣営が生鮮食品分野でも激しく競争することになる。

韓国のネット通販業界では、流通総額で3位のイーベイコリアを親会社の米イーベイが売却することを決めた。

イーマートと並ぶ小売り2強のロッテグループのほか、メッセージアプリ大手のカカオも買収に意欲を示す。クーパンが急成長するなかで、韓国のネット通販業界での再編の動きは当面続きそうだ。

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