資源エネルギー庁が10日発表したレギュラーガソリン1リットル当たりの店頭価格(8日時点)は、全国平均で前週比1円50銭高の146円10銭となり、1年ぶりの高値となった。
値上がりは15週連続。新型コロナウイルスの影響で国内のガソリン需要は低調だが、世界的なワクチン普及への期待感から原油価格が上昇したことが響いた形で、車を利用する消費者には厳しい状況が続いている。
地域別では45都道府県で値上がりし、上げ幅は富山と徳島の2円60銭が最大。愛知と滋賀はわずかに値下がりした。
ガソリン価格は新型コロナの感染が国内で初めて確認された昨年1月に150円台を付けたが、同5月には世界的な感染拡大による原油価格の暴落で120円台半ばまで下落。ただ、その後はおおむね上昇傾向となっている。