2019年3月「ろうきんSDGs行動指針」を公表しました!
〈ろうきん〉では、SDGs(持続可能な開発目標)の達成に向けた取組みを強化するため、2019年3月1日、「ろうきんSDGs行動指針」を策定・公表しました。 《詳細はこちら》 《英語版はこちら》
「ろうきん SDGs Report」の発行について
〈ろうきん〉では、全国のろうきんが実践しているSDGsに貢献する活動を紹介し、会員をはじめとした様々なステークホルダーとの「共感の輪」を広げていくための報告書として、「ろうきん SDGs Report」を発行しています。
SDGsと〈ろうきん〉
〈ろうきん〉では、2015年度からの10年間で〈ろうきん〉がめざす姿を描いた「ろうきんビジョン」を策定しています。
〈ろうきん〉がめざす姿(「ろうきんビジョン」より)
- 勤労者の生活を生涯にわたってサポートします。
- 非営利・協同セクターの金融的中核としてその役割を発揮します。
- 人と人、人と地域をつなぐことを通じて、「共生社会」の実現に貢献します。
SDGsのスローガンである「誰一人取り残さない」や、全ての人々が必要な金融サービスにアクセスでき利用できる状況を目指す、いわゆる「金融包摂」の考え方は、〈ろうきん〉の設立経過や理念、ビジョンとも合致をするものです。
〈ろうきん〉では、労金運動を通じた勤労者の生活向上という〈ろうきん〉の使命を徹底追求することを通じて、SDGsの実現に向けた取組みを展開し、〈ろうきん〉に期待される協同組織金融機関としての役割発揮と社会への貢献を図っていきます。
具体的には、多重債務防止に向けた啓発活動、低利なローンへの借り換えによる勤労者の可処分所得の向上、雇用や生活に不安を抱える非正規勤労者への生活相談や生活資金融資等による支援、〈ろうきん〉らしい預かり資産商品のラインアップ充実やアドバイザー機能の発揮による勤労者の老後の生活不安に対応した総合的な資産形成支援などを実践していくことにより、社会的課題の解決に取り組んでまいります。
また非営利・協同セクターとの地域におけるネットワークを強化・拡大し、金融的中核としての役割を発揮することで、人と人、人と地域をつなぎ、すべての人が安心してくらすことのできる共生社会の実現に貢献していきます。
〈ろうきん〉は、連合が推進する「責任投資」の普及と実践の取組みに賛同し、社会、環境、ガバナンスへの取組み状況を考慮して投資先を選定する「ESG投資」を積極的に実践しています。
→〈ろうきん〉と連合との共同チラシは、こちらから
随時「ろうきんブログ」のページに、全国各地の〈ろうきん〉のSDGs実現に向けた特徴的な取組みを紹介していきます。
→「ろうきんブログ」のページへは、こちらから
SDGsの17のゴール(抜粋)と〈ろうきん〉の取組み
目標1 貧困をなくそう
あらゆる場所のあらゆる形態の貧困を終わらせる。
〈ろうきん〉は、多重債務防止・可処分所得向上に繋げる取組みや、行政と連携した求職者などへの資金融資制度への対応など、生活や雇用に不安を抱える勤労者に対してニーズに応じた金融商品・サービスを提供することにより、目標達成を目指します。
主なターゲット・1.4
2030年までに、貧困層及び脆弱層をはじめ、すべての男性及び女性が、基礎的サービスへのアクセス、土地及びその他の形態の財産に対する所有権と管理権限、相続財産、天然資源、適切な新技術、マイクロファイナンスを含む金融サービスに加え、経済的資源についても平等な権利を持つことができるように確保する。
目標4 質の高い教育をみんなに
すべての人に包摂的かつ公正な質の高い教育を確保し、生涯学習の機会を促進する。
〈ろうきん〉は、大学への寄付講座をはじめとする金融教育、多重債務防止に向けた啓発活動といった金融リテラシーを高めるための取組みを通じて、目標達成を目指します。また、奨学金問題への取組みとして、低利な奨学金専用ローンへの借り換えによる生活改善にも力を入れていきます。
主なターゲット・4.3
2030年までに、すべての人々が男女の区別なく、手の届く質の高い技術教育・職業教育及び大学を含む高等教育への平等なアクセスを得られるようにする。・4.7
2030年までに、持続可能な開発のための教育及び持続可能なライフスタイル、人権、男女の平等、平和及び非暴力的文化の推進、グローバル・シチズンシップ、文化多様性と文化の持続可能な開発への貢献の理解の教育を通して、全ての学習者が、持続可能な開発を促進するために必要な知識及び技能を習得できるようにする。
目標5 ジェンダー平等を実現しよう
ジェンダー平等を達成し、すべての女性及び女児の能力強化を行う。
〈ろうきん〉は、仕事や育児に励む女性に対して、情報発信などを行うことを通じて、目標達成を目指します。
主なターゲット・5.4
公共のサービス、インフラ及び社会保障政策の提供、ならびに各国の状況の応じた世帯・家族内における責任分担を通じて、無報酬の育児・介護や家事労働を認識・評価する。・5.5
政治、経済、公共分野でのあらゆるレベルの意思決定において、完全かつ効果的な女性の参画及び平等なリーダーシップの機会を確保する
目標8 働きがいも 経済成長も
包摂的かつ持続可能な経済成長及びすべての人々の完全かつ生産的な雇用と働きがいのある人間らしい雇用(ディーセント・ワーク)を促進する。
〈ろうきん〉は、すべての勤労者の生活向上のために、〈ろうきん〉ならではの良質な金融商品・サービスを提供していきます。また、持続可能な社会の形成に向けた金融行動原則(21 世紀金融行動原則)・PRI原則に基づくESG投資などを通じて、目標達成を目指します。
社会的保護の提供、強制労働と児童労働の撤廃、生産性の向上、若年雇用問題への取組み、中小企業と技能開発、等に関する項目別ターゲットによって補強される開発目標8は、世界中の人々や各国政府の社会経済的ニーズに対する不可欠な目標です。
主なターゲット・8.3
生産活動や適切な雇用創出、起業、創造性、およびイノベーションを支援する開発重視型の政策を促進するとともに、金融サービスへのアクセス改善などを通じて中小零細企業の設立や成長を奨励する。・8.6
2030年までに、就労、就学、職業訓練のいずれも行っていない若者の割合を大幅に減らす。・8.10
国内の金融機関の能力を強化し、すべての人々の銀行取引、保険、および金融サービスへのアクセス拡大を促進する。
目標15 陸の豊かさも守ろう
陸域生態系の保護、回復、持続可能な利用の推進、持続可能な森林の経営、砂漠化への対処、ならびに土地の劣化の阻止・回復及び生物多様性の損失を阻止する。
〈ろうきん〉は、「森を育む」、「人を育む」、「森で遊ぶ」を柱に、全国5地区のNPOと協働して展開する「ろうきん森の学校」などの取組みなどを通じて、目標達成を目指します。
目標17 パートナーシップで目標を達成しよう
持続可能な開発のための実施手段を強化し、グローバル・パートナーシップを活性化する。
〈ろうきん〉は、国内外の協同組合との連携、および労働組合、自治体、NGO・NPOなどとの連携を通じて、目標達成を目指します。
主なターゲット・17.17
さまざまなパートナーシップの経験や資源戦略を基にした効果的な公的、官民、市民社会のパートナーシップ奨励・推進する。
随時「ろうきんブログ」のページに、全国各地の〈ろうきん〉のSDGs実現に向けた特徴的な取組みを紹介していきます。
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引用:全国労働金庫協会