「生ビール」と「広島」への熱い想い
広島で代々美味しい生ビールを提供してきた歴史ある酒店。“生ビールで広島を元気にしたい”そんな想いで今日もサーバーを握る重富酒店の重富代表に、お話を聞いてきました!
ゴールであり、過程。
学生:まず重富代表が取り組んでいらっしゃる「ひろしま元気プロジェクト」について教えていただけますか。
重富:僕が小学校のPTA会長だった時、行事で紙飛行機大会を実施したんです。その時、はしゃいでいる親の姿を見て、子どもたちがとても楽しそうにしていて。そこで“親の笑顔こそが子どもを本当の笑顔にする”と気付いたんです。しかし、仕事の事情などで笑顔になれない親がいます。でも、美味しい食事や、美味しい生ビールを飲んでもらえれば、ちょっと笑顔になれるんです。そんな親の笑顔を見て、子どもたちも笑顔になるのでは…と。なので僕は、広島中の生ビールのクオリティを上げるためにこのプロジェクトを立ち上げ、飲食店へのセミナーやアドバイスを行う「生ビール大学」を開校したり、SNSでビールについて発信したりしてきました。
ビールを注げない時間を伝える時間に変える
学生:今のコロナ禍の状況をどのように考えていますか。
重富:僕は、ビールを注ぐ時間が、ビールを伝える時間に変わったのだと考えています。この状況だから、生ビールの美味しい注ぎ方などを伝えるビールチャンネルを開設しました。オンラインなら、外出が難しい人や、人混みを気にしてお店の生ビールが飲めない人たちにも伝えることができます。「休業中こそ!勉強するなら今のうち!」と、実は生ビール大学を受講したいという飲食店さんが、新型コロナの影響でむしろ増えたんです。
当たり前に乾杯できる日常を目指して…
学生:最後に、重富代表の今後の目標について教えてください。
重富:目標は、広島の生ビールのクオリティを上げ、さらに全国の生ビールのクオリティを上げることです。新型コロナ収束後、皆で美味しい生ビールを飲んで「お疲れ様」って言いたいんです。また、美味しい生ビールを広めることで、多くの人に僕という人を知ってもらい、それを通して広島を知ってもらえるかと思って。被爆地として広島は、誰かと誰かが一緒に仲良く生ビールを飲める日常がどれだけ大事か、平和ということがどれほど幸せか、多くの人に伝えていかないといけないんです。
広島市中区銀山町10番地12号
082-244-4147
今回お話しを伺った方
代表取締役 重富 寛さん
私たちが取材しました!
檜垣ひなた(安田女子大学):ビールおいしかったです!
木村萌衣(福山大学):勉強になりました!
松山果帆(安田女子大学):ビールへの情熱を感じました!
編集者からのコメント
コロナ禍をマイナスに捉えずに、この状況だからこそ自分にできることに向き合っている姿に感銘を受けました。また取材を通して、重富代表が美味しい生ビールを広めることは、“当たり前の日常が幸せだ”と人々に伝えているのだと感じました。重富酒店は、平和について考えるきっかけの場所となるのではないでしょうか。
引用: 株式会社 重富酒店