2021年9月28日 18時58分 環境
東京電力福島第一原発が立地し、二酸化炭素排出量実質ゼロを目標に掲げる福島県大熊町が、地元企業と連携して再生可能エネルギーを扱う電力会社を設立しました。
大熊町は「ゼロカーボンビジョン」を策定し、2030年までに町内すべての電力需要を再生可能エネルギーで賄い、2040年までには二酸化炭素の排出量を実質ゼロにすることを目標に掲げています。
28日は目標の達成に向け町が地元の企業などと共同出資して立ち上げた新たな電力会社「大熊るるるん電力」の設立式が開かれました。
今後は小売り電気事業者としての許認可を得たうえで、来年4月からはまず町内向けに地元の太陽光パネルなどで発電された電力を低料金で販売するとしています。
その後10年ほどかけて設備を整え、太陽光や風力などの再生可能エネルギーの割合を高めていく計画です。
社長を務める吉田淳町長は「新電力の設立は復興の柱として掲げるゼロカーボンを進める第一歩だ。町に戻れない住民とのつながりを保つためにも、将来的にはほかの地域に向けても電力を販売していきたい」と話していました。
地元の建設会社で再生可能エネルギーを担当し、新電力の副社長を務める渡邊亜希子さんは「安い電力を供給することで企業や商業施設の誘致につなげ、町の活性化や住みやすいまちづくりに貢献していきたい」と話していました。
引用:NHK
脱原発、再生可能エネルギー推進に期待です。