【SDGs】日本が世界に誇るトイレ技術!タッチレス、除菌水、節水…TOTOはさらなる進化で安全で快適な社会を目指す

10/20(水) 8:00配信

ウォーカープラス

TOTOのサスティナブルプロダクツ「ネオレストNX」

世界的にSDGs(エス・ディー・ジーズ/持続可能な開発目標)への関心が高まるなか、各企業でもさまざまな取り組みが行われているが、具体的にはどのようなことが行われているのだろうか?今回は、トイレやシステムキッチンをはじめ住宅設備機器を製造販売する「TOTO」で、SDGsに取り組んだ経緯や、具体的な活動内容について聞いた。

【写真】TOTOの歴史や商品の変遷などを展示する「TOTOミュージアム」(北九州市)

■SDGsってなに?
SDGsとは、国連に加盟する全ての国が、2030年までに持続可能でより良い世界を目指すための国際目標。持続可能な世界を実現するため、「貧困」「飢餓」「健康と福祉」などをテーマにした17の目標と169のターゲットで構成。アジェンダでは、地球上の「誰一人取り残さない(leave no one behind)」ことを誓っている。

■TOTOが掲げる新課題「新共通価値想像戦略 TOTO WILL2030」
――まずは、SDGsの取り組みを行うようになった経緯について教えてください。

【広報担当者】当社は、「健康で文化的な生活を提供したい」という創立者の強い志を100年以上にわたって受け継ぎ、経営の根幹として大切にしています。この創立者の言葉にある通り、TOTOは企業理念そのものがCSR視点であり、SDGsに繋がる考え方を古くから持っています。

TOTOは、トイレやお風呂、洗面、キッチンといった水まわり商品を扱っており、きれいで快適な水まわり空間や節水商品などを普及させることで、社会課題と環境課題を解決しつつ、経済成長を続けることができる企業だと考えています。

2021年4月には「新共通価値創造戦略 TOTO WILL 2030」を発表。広く社会や地球環境に貢献する存在であり続けることを目指し、経営とCSRの一体化に取り組み、SDGsにも貢献していきます。

――SDGsの17あるゴールの6番目に「安全な水とトイレを世界中に」という項目からも、御社の活動とかなり親和性が高いということが言えますね。

【広報担当者】そうですね。「新共通価値想像戦略 TOTO WILL2030」では、2030年に向けて、企業理念実現に向けたマテリアリティとして「きれいと快適」「環境」「人とのつながり」というテーマを掲げ、TOTOならではの取り組みを行なっています。

■サステナブルな商品ラインナップ
――TOTOといえばトイレに代表される住宅設備機器ですが、SDGsの観点からどのような商品開発を行なっているのでしょうか?

【広報担当者】TOTOの多くの商品は、使用期間が長く、ライフサイクル全体でみると、商品使用時に排出されるCO2の量が全体の9割以上を占めています。その削減に積極的に取り組むことで、毎日の快適な生活と、環境にやさしい暮らしの両立を目指しています。

大きな取り組みとしては、「きれいと快適」と「環境」を両立したTOTOらしい商品を「サスティナブルプロダクツ」とし、グローバルで普及させることが挙げられます。高い節水性能や、TOTO独自のクリーン技術である「きれい除菌水」を搭載した商品をはじめ、近年関心が高まる「タッチレス」商品などの普及に取り組んでいます。

――具体例としてどのような商品がありますか?

【広報担当者】代表的な商品として「ネオレストNX」があります。サステナブルな観点から見て大きな特徴は、水に含まれる塩化物イオンを電気分解して作られる除菌成分を含む水「きれい除菌水」を使用している点です。洗剤や薬品を使わずに、汚れやニオイを抑えてきれいな状態を保つことができるというのが特徴です。また、少ない水で効率的に洗浄できる「トルネード洗浄」、汚れがたまりにくい形状など、さまざまな機能を搭載しています。

■ライフスタイルに応じた商品を提案
――機能面でもかなり進化した商品が増えていっているということですね。

【広報担当者】そうなんです。例えばトイレでは、1999年に発売した便器は1回の大洗浄で8リットルの水を使いましたが、最新のものは1回あたり3.8リットルまで水量が減っています。

トイレをはじめ、タッチレス商品やユニバーサルデザインの商品など、人と環境に配慮したラインナップはほかにもたくさんあります。これらは日々の生活に欠かせないものですので、最新の商品に取り替えるなどして、それぞれのライフスタイルに応じて生活に取り入れていただくだけでも、自然と環境にも貢献していけるのではないでしょうか。

――そのほか、「新共通価値想像戦略 TOTO WILL2030」の代表的な活動についても教えてください。

【広報担当者】社会貢献活動の大きな柱として「TOTO水環境基金」の活動を行なっています。この活動を通じて、世界中で環境保全や衛生的で快適な生活環境づくりを行う団体の活動も支援しています。

開発途上国など衛生的な問題に直面している海外から、また、森林や水辺の問題を抱える日本国内の地域まで、世界各国の地域に根ざして継続的に活動を行なっています。

――ありがとうございます。では、最後に読者にメッセージをお願いします!

【広報担当者】新しい暮らしや価値観の変化の中で、「持続可能な社会」と「きれいで快適・健康な暮らし」を実現する意志を持って、世界中にTOTOファンを増やしていきたいです。わたしたちと一緒に持続可能な未来を描いていきましょう!

引用:yahoo ニュース

2019年に発表されたユニセフと世界保健機関(WHO)の報告によると、2000年以降に新たに21億人が基本的な衛生施設(トイレ)を使用できるようになったとされています。

しかし2017年時点でもなお20億人が基本的な衛生施設を使えず、42億人が安全に管理された衛生施設(トイレ)を使用できていない状況です。

2019年時点では6億7300万人は屋外排泄をしており、その人口はいくつかの国に集中しています。
さらに39カ国で屋外排泄をする人口が増加しており、そのほとんどはサハラ以南のアフリカの国に多いとされています。

(出典:ユニセフ(国連児童基金)世界保健機関(WHO)による共同プログラム(JMP)「飲み水と衛生の進歩と格差(2000年~2017年)」,2019)

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