「黒」ひと筋100年京都・老舗染め屋が仕掛ける「黒染め」というアップサイクル

コロカルニュース

posted:2021.11.7  from:京都府京都市  genre:買い物・お取り寄せ

〈 コロカルニュース&この企画は… 〉  全国各地の時事ネタから面白情報まで。
コロカルならではの切り口でお届けする速報ニュースです。

writer profile

Emi Ishida

石田絵美

いしだ・えみ●埼玉県出身。ファッションやカルチャーを軸に、WEB・紙媒体で編集・執筆を行う。旅行では地元のみなさんが集まる食堂や居酒屋を訪ねるのがマイルール。酒とおいしいものをこよなく愛する飲兵衛。

染め直すというアイデア

お気に入りの服を長く大切に着ることは、
個人がいちばん身近にできるサステナブルな取り組みと言えます。
ただ、どうしても洗濯で落ちない汚れや色落ちなどが発生してしまい
まだ着られるのに泣く泣く処分する、なんてことも少なくありません。

買い換えるのではなく、染め直すという
新しい視点をわたしたちに提案しているのが
〈KUROZOME REWEAR〉を手がける〈京都紋付〉です。https://www.youtube.com/embed/SORhhyg4vlQ?enablejsapi=1&origin=https%3A%2F%2Fcolocal.jp

日本古来の最上級正装である黒紋付を1世紀にもわたって
染め続けてきた老舗染め屋であり、
現在では世界の名だたるブランドの黒染め加工も請け負っています。

黒く染めれば服は生まれ変わる

「黒」ひと筋100年の京都・老舗染め屋〈京都紋付〉が仕掛ける「黒染め」というアップサイクル。

数ある色のなかでも
質がはっきりと出る「黒」がいちばん難しいと言われているそうです。
〈京都紋付〉が独自に開発した「深黒(しんくろ)加工」は、
生地に特殊な薬品を付着させることで
光の反射を抑え、黒をより暗く深くみせることが可能に。
世界に誇る究極の黒を完成させています。

〈京都紋付〉が独自に開発した「深黒(しんくろ)加工」。生地に特殊な薬品を付着させることで光の反射を抑え、黒をより暗く深くみせることが可能に。
右が深黒加工前、左が加工後の写真。より深い黒に染め上げられているのが分かります。

右が深黒加工前、左が加工後の写真。より深い黒に染め上げられているのがわかります。

「深黒加工」を施した生地は見た目の美しさだけでなく、
長年愛用した衣類が新品のようなソフトな風合いに蘇るのだとか。
洗濯をしても色落ちせず、汚れや水を弾く撥水効果もあるそうです。

AFTER。シャツは4,730円(税込)~。

BEFORE

AFTER。シャツは4,730円(税込)~。

BEFORE

1 / 2

一部の化学繊維、ダウン、革製品などは染めることが難しいそうですが
綿、麻、シルク、ウール、レーヨンなどの製品※は
約1か月で染め替えが完了します。
※詳しくはこちらを参照ください。

Page 2

継承される技術を守り、新しい時代へと発展させる

黒紋付だけを100年間染め続ける〈京都紋付〉のたしかな職人技で蘇る服。
黒紋付だけを100年間染め続ける〈京都紋付〉のたしかな職人技で蘇る服。
黒紋付だけを100年間染め続ける〈京都紋付〉のたしかな職人技で蘇る服。

黒紋付だけを100年間染め続ける〈京都紋付〉のたしかな職人技で蘇る服。
サステナブルな活動であると同時に、
伝統産業を未来へと守り伝える取り組みでもあります。
〈京都紋付〉の新たな100年への挑戦はこれからも続きます。

SDGs活動 / activity

黒く染めれば、服は生まれ変わる。By dyeing clothes black, you can give them a new lease on life.

京都紋付は環境保全活動の一環として、着なくなってしまった衣類を黒く染め直し、再度着られるようにするサービスを行っています。

2013年10月26日に行われたTOKYO DESIGNER’S WEEKにて、京都紋付は約100カ国で活動している環境保全団体であるWWF JAPANとともに”PANDA BLACK REWEAR PROJECT(2016年に終了)”と名うって、一般消費者や著名人の方から、リ・ウェアしたい製品を黒く染め上げるイベントを行いました。

 京都紋付は、日本独自の「黒染」技術を活かした地球環境を守るプロジェクトを、世界へ提案していきたいと考えています。なぜなら、年間日本で消費される250万トンの衣類のうち、200万トンの衣類は半年以内で捨てられているのが現状です。服を作るにも地球の資源が使われており、服一枚のリサイクルは地球を守る事に確実に繋がっていくはず。そんな着眼点から、いらなくなった衣類をファッションで人気の高い色”黒“に染め直し、リ・ウェアする文化を構築していこうという企画に至りました。

 京都紋付ではこのスピリットをもって、新しい事業スキームを構築し、古着の廃棄処分を削減し黒染めでアップサイクルする事でSDGsに寄与し、地球環境保全に貢献します。お客様の大切な一枚を、弊社は責任を持って染め替えさせていただきます。このサービスは、黒く染め直すことで新たなものとして、もう一度楽しんでいただき、地球環境を守る一貫となるようご提供していきます。

アゾ不使用宣言

この度、日本繊維産業連盟からの『繊維製品に係る有害物質の不使用に関する自主規制』の文書が配布されました。内容は、法律施行後、「基準に適合しない商品を販売し、授与し、または販売もしくは授与の目的で陳列してはならない。」「この法令に違反をした場合は、1年以下の懲役または30万円以下の罰金に処する」とあります。
京都紋付は、アゾ染料を使用しておりませんので、環境保護とともにご安心くださいませ。

引用:京都紋付

関連記事

  1. マナック株式会社 化学の力で人々の健康を支える!社会の進化・発展への貢献と持続可能性の追求

  2. ウォータースタンド株式会社はSDGsを支援しています。

  3. 江坂設備工業は、「事業活動」「人材育成・教育」「地球環境」「地域社会」4つの活動を通じSDGsを推進していきます。

  4. 日本製紙グループ 企業グループ理念の実現に向けた経営の重要課題/重要課題の解決を通じたSDGsへの貢献

  5. 八百屋ベンチャー「ヤオハチ」 SDGs週間に野菜の廃棄を減らす取り組み「フードロス削減Days」を実施

  6. 京都 小川珈琲 SDGs宣言

  7. 㐧一衛材のサスティナビリティ 創造と実践

  8. シナネン TBS「Nスタ」にて新型マイクロ風車が紹介されました

  9. 持続可能な社会づくりのために、「地球環境の保全」「地域社会への責任」「働きやすい職場環境の創出」の3つをテーマとして、九州ワークは真摯に社会課題の解決に取り組んでいます。

  10. イムラは、地産地消の家づくり

  11. 政府、ドローン物流の指針作成へ 過疎地での実用化促進へ

  12. 米自動車大手「フォード」電気自動車生産強化へ 3電池工場建設