ガソリンの値上がりが止まりません。17週連続の値上がりで、値上がりの連続期間は過去最長となりました。私たちの生活にも影響を及ぼしています。
24日、都内のガソリンスタンドでは嘆きの声が・・・
「仕事で(車を)使っているけど、入れるたび高く感じる」
「これ以上、上がると困る、今だって苦しい。いい加減にしていただきたい」
資源エネルギー庁が発表した、今月22日時点のレギュラーガソリンの小売価格は全国平均で1リットルあたり149円70銭。前の週と比べ2円40銭値上がりし、17週連続で値上がりしました。
「(Q.今まで経験は)ここまではない。突発的にどかんと大きいのはあったが、ずっと続くのはない」(中央石油 池袋SS 渡邊一央所長)
去年は、新型コロナによる世界的な景気の落ち込みで原油価格が暴落。ガソリン価格は5月に120円台半ばまで下落しました。ただ、その後は上昇傾向に。11月下旬から値上がりの連続期間としては、2004年以降では最長となりました。背景にあるのは、ワクチン接種の広がりによる景気回復の期待感です。
「経済活動が回復するに従って、需要が回復してきた。ワクチンが皆さん打てるようになることで、コロナ自体の克服が進んでいくだろうという期待が価格を上げている」(石油の流通に詳しい 桃山学院大学 小嶌正稔教授)
燃料値上がりの影響は、72年続く町の銭湯でも・・・
「うちの銭湯では、重油を使ってお湯を沸かしています」(第二宝湯 伊藤徳司店主)
ボイラーの燃料となる重油の価格は、先月以降、1割から2割近く上昇しているといいます。また、コロナの影響で特に高齢の客の減少が続いています。
「コロナと燃料費上昇とダブルパンチ。これからも上昇が続くと、浴場経営を圧迫するのは間違いない」(第二宝湯 伊藤徳司店主)
景気回復への期待に水を差しかねない石油製品の値上がり。
「ガソリンだけでなく、軽油、灯油、石油製品は非常に幅広く使われている。石油製品の値上がりは、結果的に全ての物価を引き上げることになる」(引用:石油の流通に詳しい 桃山学院大学 小嶌正稔教授)