地球環境を考え
完全リサイクルの100%再生を目指して
メーカーとしての責任が、広島化成にはあります
ゴムや化成品を製造していると、どうしても、不要な部分が出てきてしまいます。
それをそのまま廃棄してしまえばそれは「ゴミ」となり、
地球環境に悪影響を及ぼすことになるでしょう。
また、ものを製造するとどうしてもエネルギーを消費してしまうため、
メーカーとして少しでも環境への負荷を軽減していくことが使命だと考えています。
「リデュース」は、
製造時の資源やエネルギーを削減することに注力
当社でのリデュース製品の代表なのは、ガスケットです。素材をゴムからオレフィン系TPEに変更し、同形状のゴム製品と比較して製造時のエネルギー消費量(CO2 換算)を約30%削減。約20%の軽量化も実現しました。
「リサイクル」は、
社内のゴム、PVCリサイクルシステムを確立
ゴム製品の製造工程でどうしても出てしまう、バリ、ロス、不良品から、ゴムを再生し、使用製品の開発を進めています。工程は、社内で不要となったゴムを集め、粉砕し、化学処理を行った後シーティング。シート化されたゴムを遮音マット等に製品化することもあれば、さらに分級粉砕して固めることにより弾性車止めポールのようなさまざまな形状の製品を開発することも可能としました。PVC(塩ビ)は、地球上にたくさんある天然塩を分解してできる塩素(60%)と、石油から得られるエチレン(40%)を原料として製造されています。100%石油を原料としているプラスチック製品と比べると、有限な石油の消費が少なく省資源に役立つ素材です。また、PVCはリサイクルしやすい素材のため、製造過程で出た端材を再利用するとともに、地域で使用済になった農業用ビニールもリサイクル材料として使用しています。
製造工程でどうしてもできてしまう端材・廃材を回収
不純物を取り除いた後、裁断・粉砕
高温で溶かし練り込みの後、押出機でシートに
押出されたシ-トを粉砕分級し、ペレット化され製造工程に戻される。
多層シートやスポールチップブロックなどに生まれ変わります。
現在、リサイクル工程の簡素化に取り掛かっており、広島化成では、
更なる環境負荷の軽減につなげていきたいと考えています。
引用:広島化成株式会社
− 環境方針 −
理念
広島化成株式会社は工業用品事業本部、及び化成品事業本部において地球環境保全が人々の課題であると認識し、環境保全に積極的に取り組み継続的な推進を図ります。
方針
工業用品事業本部は工業用(含自動車用)ゴム・TPE商品(サービスを含む)また、化成品事業本部はPVC商品等(サービスを含む)の設計・開発・製造・販売を事業活動としていることを踏まえ、トップマネジメントのリーダーシップの下、環境重点項目の活動を履行し環境汚染の防止に努めると共に、事業継続に影響を及ぼすリスクに対する対応力の向上に取り組みます。
2021年環境目的
- 資源の循環と廃棄物の低減
- 廃ゴム発生量とゴムリサイクル率の向上
- 新規ゴム再資源化プロセス展開の推進
- 原材料調達段階における廃棄物削減とリサイクル材の新規調達
- 省エネ活動の推進
- エネルギー原単位基準の見直しと削減
- 地球温暖化対策(CO2削減)
- 環境に配慮した商品の提供
- 環境配慮型商品の開発と売上拡大
- 環境負荷物質の管理と低減
- 化学物質管理と低減の推進
- BCP(事業継続計画)の推進
- 環境教育・啓発の強化
2021年4月1日
広島化成株式会社
代表取締役社長 宮地 幹治